マイクロカットって何?
作品紹介の中で「マイクロカット」という言葉をご覧になったことがあるかと思います。どのようなものなのか、ご紹介したいと思います。
どこで作られたのか分からないパーツを安く仕入れて作ればその分お安く提供できますが、自宅ギャラリーのストッカーには私が恋して選んだ素材しかしまいたくないのです。
どんなものを作ろうかな?
と引き出しを開けて手にした時に、イメージが湧いてくるような、その素材が輝いて見えるようなものじゃないと、結局手にすることなくいつまでも引き出しの中で場所を取るだけ、ただのスペースの無駄遣いにしかなりません。
では、恋する素材とは?
高価なものだけが美しいとは限りません。
きっと大人になってからはあまり経験がなくても、砂浜で見つけた貝殻だとか、河原で拾った石にときめいたことはありませんか?
あの感覚です。
今、カスタムメイドのご注文をいくつかいただいており、それを早く進めなければならないのですが、他の石を探していてたまたまてにしたガーネットがイメージをくれたので作ってしまいました。
ガーネットは私の誕生石です。
産地によってオレンジ色っぽいもの、赤いもの、紫っぽいものといろいろありますが、こちらはモザンビークのガーネット。
おいしい赤ワインのような少し落ち着いた赤です。
水瓶座のラッキーからでもあるボルドー。
耳元はジュエリーマスクホルダーをするので、手元にほしかったんですよね。そのためブレスレットに仕立ててみました。
と、話がそれましたが、表題にあるマイクロカット。
これは普通の天然石のカットの名前としては形状を表すものが多いですよね、ブリリアントカットとか。こちらは5ステップカットともよばれるとても細かいカットであまりこういったビーズに加工される石には使いません。
ご覧いただくと、穴の際までカットが施されていることがお分かりいただけると思います。
基本的にカット面が多い方が石は輝きます。
こちらは一般的なカットで形状はボタンカットと呼ばれるもの。
どちらがお好みかは人それぞれです。
私も少しカジュアルな作品や、ラフな仕上がりの方が合うと思った場合は普通のカットを使います。素材自体のお値段はカット込みでちょうど20倍です。
全く同じデザインで作ればその分差額が出ますが、数を減らしてもマイクロカットの方の石を使って欲しいといったご要望もデザインに取り入れられるのが、カスタムメイドの良さです。
ご予算に応じでどのようなものでもお作りできますので、お気軽にご相談くださいね。
コスチュームジュエリーデザイナー
佐々木めぐみ