Studio Tommeg ブログ

自然から受けたインスピレーションを大切にモノ作りをしています。

フィレンツェからの贈り物

待ちに待ったアレが届きました!
b-P6050423

送り主はフィレンツェでお世話になった、マエストロ ファブリッツィオ。

中身は当然・・・
b-P6050429
『Cesello(チェゼッロ)』"打ち出し"の道具一式です。


フィレンツェで学んだ『チェゼッロ』はまさに私が求めていた彫金技術の一つで、大きな金属パーツでもとても軽く作ることができます。
『チェゼッロ』(打ち出し)はその名の通り、熱して柔らかくした金属を「タガネ」と「ハンマー」を用いてたたいて薄くのばし形や模様をつけるので大切なのはこの「タガネ」なんです。
b-P6050432
しかし、金属をたたいて形を付けるわけですから、このタガネに用いる金属にも強度が必要で、日本の専門学校で学んだ知人によるとこのタガネを作る作業がかなり大変なのだそうです。
その「命」とも言えるタガネから作ることは私には到底無理だと思われ、あきらめていましたが、なんとマエストロ自らが手がけた貴重なタガネを授けてくださるとうれしいお言葉。
マエストロは技術を受け継ぐために世界各地でワークショップを開かれているのですが、伝統技術が受け継がれて行く環境があることも日本とは大きな違いだと気付きました。

まず、触れてみて興味を持ってもらうことを大切にされているマエストロ達の心が私にもしっかりと受け継がれたように思います。

b-P6050433
3月にフィレンツェで修行した時に私が実際に使っていた「タガネ」。
大切にそのまま預かっていてくださったんですね。
今回は、その時に使い方を教えていただいたもの+アルファが入っていました。

って、知らないのはどうやって使うの?

あっ、あれか、手と心で感じながら作れば必然と何をどう使うか分かるはずってことかな?
b-P6050441
b-P6050443
b-P6050449.jpg
b-P6050448.jpg
b-P6050447.jpg
b-P6050446
b-P6050445
これらを金属の裏と表から、作りたい形にあったものを選びながら打っていくのです。
簡単そうですか?

私は楽しかったので難しいとは感じていなかったんですが、はじめはその場に適したタガネを選ぶことが難しかったんですよね。でも手先の感触とマエストロの的確なアドバイスによってあの蓮と貝をモチーフにしたネックレスを仕上げることができました。


他にも・・・
b-P6050451.jpg
この『ペイチェ』も「Honda Dream Mission」のブログをご覧いただいていらした方には見覚えのあるものではないでしょうか?
b-P3027971.jpg

b-P6050453.jpg
コールタールに石膏の粉を混ぜて最適な硬さに調整したものです。
冷えた状態ではこんなに硬いんですよ。
バーナーで熱するとドロ~っとした飴状になり、金属の板をセットして水で冷やし触ってちょっと熱いかな?と思うくらいになったら打ち始めます。

他にはハンマーですね。
b-P6050454.jpg
フィレンツェで使っていたものは長年使われマエストロの手の形に木の部分が変形していたほど。
私もこの真新しいハンマーが私の手の形になるほど使い込まないとね。
b-P6050455.jpg
ピカピカです。

日本語で『打ち出し』という言葉も入った、オリジナルのエプロン付きでした。

東京のマンションでは音もすごいのでできませんが、次回女神湖へ行く時は持って行って早速やってみようかな?

今後は『Linea Uomo』(メンズライン)も試してみるつもりですので、ご意見をお聞かせくださいね。

では。

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://blog.tommeg.com/tb.php/12-e3be08e3