Grand Circle -4-
この日は11月22日 Thanksgiving Day なのでどこもお休み。
スーパーもファストフードのお店もすべて。
まさかナショナルパークは閉園ってことないよね?と。
心配になり、改めてHPを見ると・・・"CLOSE-Visitor Center"
Ohhhhhh〜 :-(
それでもゲートは開いているのでは?という希望をもって出発。
↓ 4日目のルート、往復 約300miles
大きな地図で見る←車窓より。
↑↓ これからを期待させる道中にある Red Rock Canyon←彫ったっていう感じのトンネル
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公園の入り口に到着・・・
人気なし、車なし・・・
どうやら入園料の $25 はサービスらしい。ラッキー。
↑ いきなり "Mule Deer" 登場。普通の鹿より耳が大きい?
ここにしかいない黒い眉毛があるのが特徴の
"Utah Prairie Dog" もいますが出会えず。
以前日本で飼っていただけに自然での姿が見たかったんです
ま、ミシガンにも普通のはいるんだけど。
車を "Sunset Point" に止めて少し歩くと目の前に
↑ まるで古代遺跡の都市のような風景が突然現れました。
"Silent City" という名前そのものです。
↑ これからこの"hoodoos(フードゥ)"ー尖った岩山の谷底へ
Navajo Trail。(ナバホトレイル)を歩いてみます。
・Max(標高最高点) 8,000ft (2,438m)
・Total Distance(距離計) 1.3miles (2.16km)
↑ "more rocks fall on this trail than any other trail in the park!"
なんて書いてあるんだけど、実際に大きなロックスライドが
2006年、その後も2010、2011年と続いて起こっているそうなので
まぁいつ落石に合ってもおかしくないよってことらしい。
だからといってネットで覆ったりフェンスを作らないところがいい。
すべて自己責任、恐い人は行かなければいいんだもの。
↑ 足元は砂なので注意必要←蜂の巣もそのまま(恐)
↑ 見上げるとひっくり返りそうな高さの岩壁の隙間
↑ 屈んでくぐるような岩穴。周囲の亀裂が気になりますが
この先に九十九折りの下り坂があります。← "Douglas-fir"
昆虫や動物達のエサになる他、ネイティブや開拓者達は
樹皮を煮沸し染料として、ヤニは傷の治療に、
針葉はコーヒーの代替えとしていたそうです。
↑ ちょっとカメラでいたずら。巨大な岩をツンてしてみました。
↑ たくさん見かけた丸い葉の "Manzanita" は
ハイウェイのランドスケープに使われたり、乾燥した傾斜地の
グランドカバーとして使われる常緑低木です。
また木の実を煮出したものはポイズンオークにかぶれた際の
治療にも使われていたそうです。←ねじれた木
をたくさんみかけました。ここは雨が降り Flash Flood が
発生した際にその水流で木がよじれたのではないでしょうか?
↑ "Penderosa Pine" 黒く焼けこげたものも。
↑ 標高が高いため、落雷によるものだそうです。←黒こげの松かさ
↑ 標高差550ft (167m) を下って登るこのコースはこの季節なら
歩いていても汗をかくことがなくちょうどよいかもしれません。
少し上がってきたところからの眺めはまたすばらしく
砂漠の中から異国の宮殿を見つけたようなそんな景色です。
↑ 足の幅もない所に立っているTomo。
もたれているその岩が割ときわどいことを知らなかったらしい。
歩く距離はそれほどでもないけれど、ここは標高が8.000ft前後あり
最も高い場所は9,000ftを超えます。
"Riggs Spring Loop Trail" は9,115ft (2,778m)
富士山の五合目が2,400mであることを思えば想像がつくでしょうか?
平地を歩くよりはペースを考え歩かなければなりませんが
大丈夫、次々に視界を埋め尽くす景色に足を止めざるを得ませんし
先を急ぐよう急かすような後続者もいません。
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さて、体を動かすとお腹がすくものです。
本来ならビジターセンターにあるレストランでランチをするのですが
最初にも書いたようにこの日はサンクスギビングデーなので
お休みなんです。←フードゥ?(笑)
↑ "Fairyland" を見下ろせる "Sunrise Point(8,073ft)"
トレイルバーやお菓子などを食べ "Fairyland Loop Trail"へ
・Max(標高最高点) 8,017ft (2444m)
・Total Distance(距離計) 1.8miles (3.0km)
↑ 白く輝く宮殿のような場所へ到着。
↑ 隣国の王宮?
↑ "Limber Pine" 急激なリムの浸食により根がむき出しになっても
弾力性と生命力により厳しい条件に適応してきた松。
その弾力性は枝に結び目を作れる程。試してみても良いけれど
"every effort to leave no trace of your passing."
「あなたの通過の痕跡を残さないためのあらゆる努力を」
とあるように、傷つけぬよう元に戻すようにしましょう。
↑ "Bristlesone Pine" は地球上最古の生物の一つです。
"Methuselah(メトセラ)" と呼ばれる現存する最古のものは
なんと 4,765歳!! 見つかっている最古のものは4,900歳。
↑ "Queens Garden" を目指していたものの
先の道が思ったより険しかったので引き返しました。
この辺りはピンクキャニオンというだけあってクリーム色の
岩に混じってきれいなコーラルピンクの部分もあります。
↑ 落ちていた小石に数滴の水をたらしたところ
みるみる表面が溶けはじめ、小さな力で割れてしまいました。
これは雨が降るたび浸食され、この広大なブライスキャニオンが
3〜4万年で消失すると言われているのも分かるような気がしました。
↑ まだまだ浸食が浅い部分。進行する様子が分かります。
↑ Dog friendly なのはリムトレイルなど一部のみ。
GIULIAを連れてきたら喜んで歩きそうだけど、
Black Bear や野生の動物もいるのでやめておいた方が良いですね。
↑ ビューポイントの案内板はキャニオンのシルエットです。
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"Inspiration Point"、"Bryce Point"なども立ち寄りましたが
一日では時間が足りません。また来年ここへ来て2日くらいかけて
他のトレイルも歩いてみたいなと思うのです。
これから行ってみようと思われる方は、植物や動物、地形のこと
なども調べて資料を片手に歩いてい見ると楽しさが倍増すると思います。
さて、5日目へまだつづく・・・