カンクンのリゾート2016(3)
カンクン2日目の朝はツアーのお迎えが9:45でしたので軽くメンバーズラウンジで朝食を食べました。
ホテルのロビーで待っていると空港とのシャトルバスみたいなワンボックスに案内され、他の参加者も拾ってすでに廃業したらしきホテルの駐車場で大きなバスに乗り換えました。
走りはじめて少しすると朝食のバナナとパン、ジュース、コーヒーなどが配られ車中でいただきながらこの日の説明を聞きます。てっきり半日だと思っていましたが、ツアーの予約をする時に聞いたらホテルに戻るのは夜7時とのこと。遺跡だけサッと見て帰ってきたい人は 4.Express がいいのかもね。
そしてなぜにそんなに時間がかかるのかと言うと、ホテルゾーンから Chichen-Itza(チチェンイッツァ)まで片道2〜2時間半かかるんですって。その間も特に景色もないですから、退屈してしまう人、お酒が好きな方は1.のツアーがいいのかも。
↑ これは飛行機から見えたユカタン半島の内陸部。カンクンのダウンタウンの西側。
こんなジャングルの中をひたすら走り、代わり映えのしない風景を抜け小さな町のような所に出たと思ったら、そこはトイレ休憩を兼ねたお土産屋さん。そこから数分でチチェン・イッツァ でした。
↑ "El juego de pelota" (球技場)
左右の壁にあるリングは高さ9mあるのだが、そこへ向けてゴムの樹液からできた重さ4kgのボールを腰ではじいて狙うというのだから昔のマヤ族の運動能力っていったい。バスケットボールだとしても難しいですよね。そしてこの難しい球技、負けた人ではなく勝った人が生け贄になったそうです。
↑ その壁にはそこで戦った人達のレリーフがある。
↑ その淵はもちろんヘビ。
↑ 意外とかわいらしいお顔です。
↑ "Templo Inferior de los Jaguares" ジャガーの神殿
↑ この神殿に置かれたジャガー。
やっぱり、メキシコの遺跡だとか、そこから発掘されたものだとかは愛嬌のあるデザインが多いのです。今は石の色ですが、エル・カスティージョで発見されたものは朱く塗られ目には翡翠がはめ込まれていたそうです。しかしながらその翡翠は研究により中国産だと分かったそうな、この頃に交易があった?謎が多いですね。
↑ このジャガーがいる内壁にはカラフルな絵が描かれています。今も少し色が分かる程度に残っていますが、当時の戦いの様子を描いたものだそうです。
柱には雨の神チャックが涙を流し、その下にいる亀が潤っている様子や、柱の上には羽毛の生えたヘビの神ククルカンなどが描かれています。
↑ "Tzompantli" アステカ語(骸骨の壁) 生け贄の頭が置かれた場所です。
↑ "El Castillo" 羽毛の生えたヘビの神ククルカンの神殿。
高さ30m、幅55.3m
↑ 大きく9段の階層でできているが、真ん中を階段で分断されているため合計18段となる。
これはマヤ暦の1年(18ヶ月と5日)をあらわす。また。真ん中の急勾配に配された階段は91段あり、4面分を足すと364段、最上段の神殿の1段を足すとちょうど365段になる。このことから「暦のピラミッド」などとも呼ばれている。マヤ文明の頃にこれが作られたことが偶然とは思えないですよね。
↑ 更に春分の日と秋分の日にこの9段ある階層部分の陰が、中央の階段部分にかかり、ヘビが体をくねらせ降りて来たように見えること(ククルカンの降臨)でも有名ですよね。階段下のヘビの頭はそのためのもの?計算されたものではなく偶然?いろんな説があるようです。写真はちょうどその陰がかかったような感じに重ねて撮ってみました。
↑ 崩された裏面。
以前はこのピラミッドに歩いて登ることができましたが、記念に石を持ち帰る人がいたり崩されてしまったりということもあって保護されています。私は絵的にもその方が美しいと思います。
だってこのピラミッドの中には初期のトルテカ(マヤ方式のピラミッド)がジャガーをかたどった王座や生け贄の心臓を太陽に捧げたチャックモール像が内蔵されているんですよ。
↑ "Templo de los guererros" (戦士の神殿)
トルテカ文明の影響を受けた多柱廊などが特徴です。
↑ さらにこの神殿の中央丈夫にもチャックモール像(生け贄の心臓を置く台)があります。
メキシコ人の女性ガイドさんは状態をそらすと胸の間に隙間ができて心臓を取り出しやすくなり、それを黒曜石に似た石の刃で・・・(自粛)
まぁそんな残酷な様子を手順を追って丁寧に説明して下さいます。ガイドが英語だったのでちょっと細かい表現の所は遠くを見つめて過ごしました(笑)
この心臓が置かれたチャックモール像を「セクシーガイ」とやんわり笑いを誘う表現にしたりするんですけど、結構グロテスクなお話なんですもの。
↑ 多柱廊
↑ 遺跡で寛ぐイグアナ、を撮ったのにアップしたらデータ壊れてる。
↑ そしてここにも一休みしてるけど、それも遺跡の一つでは?
柵で仕切って保護されているのですが、その外側にも普通遺跡があるんです。たぶん休憩用のイスじゃないと思う。
↑ "Cenote Sagrado" 聖なる泉
セノーテというと美しい青い光のカーテンが差す泉というイメージでしたが、このユカタン半島にはおよそ7,000個のセノーテがあります。ここは雨乞いや豊作を願う時などに財宝や生け贄の人間が投げ込まれたそうです。後にアメリカの探検家が潜り、財宝や人骨を発見したそうです。
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ちょうどお腹がすいた頃、先程のお土産屋さんへ。
なんとそこがランチのバフェの会場でした。
↑ 民族衣装を着た方のダンスなどもちょっとだけありました。
ユカタン半島の地元料理である コチニータ・ピビル や ソパ・デ・リーマ もありましたが、食べ慣れたメキシコ料理だとなかなか口が肥えていていけませんね。あ、でもおいしかったです。4人席に座ったので、ツアーで一緒だったスペインからのペアの方とテーブルをシェアしお話もできたのが楽しかった。
このあといよいよセノーテへ行くのですが、泳ぎたい人はここのレストランのバスルームで着替えておくよう薦められます。セノーテにもかなりの数の更衣室がありますが繁忙期だと相当混むのだそうです。この日は空いていました。
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↑ "Cenote Ik kil" セノーテ イキル
あれれ。
私が思っていた神聖なセノーテはどこに?
まるで垂れ下がった木の根っこが芥川龍之介著の蜘蛛の糸みたいじゃないですか。なんか思っていたのとずいぶん違う。
入る気満々でホテルから水着で参加してたのに〜
人がたくさん入っているお風呂も苦手なので、当然パスしました。Tomoだけダイブしましたけどね。
↑ そもそも午前中じゃないと太陽光が当たらないので水が透明じゃないの。
↑ Tomoは楽しそう。しかし、市民プールみたいでしょ?
↑ ジャンプ台まであるしね。
↑ 深さ50m。
↑ ジャンプ台から飛び込んだTomoとランチで仲良くなったスペイン人。
陽が射し込んでいないのにこの透明度だから水はきれいなんでしょうね。でもずっと泳いでないとすごく沈むと聞いて、金槌な私が入っていたら生け贄になるところだった、とホッとしたのでした。あ、ちなみにこの時スペイン人の彼はGo-proを落としたそうなんですが、他の方が拾ってくれたそうな。
さて、帰りましょう。
ん?
セノーテここだけ?この市民プールだけ?
しかし、しかし。
私が行きたかったのはセノーテがメイン。朝からセノーテをいくつか回り、遺跡はちょこっと見て終わりだと思ってたの。
↑ いや、いや、よく見ましょうよ。
リーフレットには「美しいセノーテで涼をとりましょう」と書いてあるじゃないですか。そういうことだったのか・・・。
↑ そういえば表面の写真は Iku kil の写真でした。
ツアーのスケジュールと内容は事前にチェックしましょうね。
つづく。